インプラントコラム COLUMN

「インプラントの骨造成とは?」

皆さんこんにちは。

いつもブログ記事を見ていただきありがとうございます。

神戸市垂水区のスター歯科クリニックです。

 

この記事を読んでいただいている方の中に、「骨の量が足りていなくてインプラント手術を受けられない」と歯医者さんに言われたことがある方はいらっしゃいますか?実は、インプラントは誰でも受けられる治療ではなく、一定の体内環境、状態を満たせていないと受けられない治療でもあります。治療を受けられないケースの1つに「顎の骨が足りない」というものがあります。

今回の記事では、顎の骨が足りない人に向けた治療法、骨造成についてお話します。

 

骨造成とは?

骨造成(ボーン・グラフティング)とは、歯科インプラント治療を成功させるために行われる手術の1つです。
インプラントは歯の根の部分を模倣しており、これを下顎や上顎の骨に固定します。しかし、歯を失った場合や歯周病の進行によって、顎の骨が減少してしまうことがあります。このような状態では、インプラントを安定して固定することが難しいため、骨造成が必要とされます。骨造成とは具体的に、他の部位から採取した骨や人工の骨材を使って、インプラントを固定するための「新しい骨」を作り出す手術です。

 

骨造成とインプラント治療の違いは?

骨造成とインプラント治療は密接に関連していますが、それぞれ異なる目的と手法を持っています。インプラント治療は、失ってしまった歯を人工の歯で補う治療です。これに対して骨造成は、インプラント治療を成功させるための下準備とも言える手術です。具体的には、インプラントを安全で確実に固定するために、顎の骨の量を増やすことが目的です。つまり、骨造成はインプラント治療の前または途中で行われ、インプラントがしっかりと固定する土台を作ります。

 

骨造成の金額はどれぐらい?

骨造成の治療費は、用いる骨材や手術の難易度によって異なりますが、一般的には数十万円から数百万円程度が相場です。この費用は通常、インプラント治療の費用とは別になるため、全体の治療費が高くなる可能性があります。

 

骨造成の治療の流れは?

骨造成の治療の流れは通常、まず診断から始まります。歯科医師がレントゲンやCTスキャンを用いて顎の骨の状態を詳細に調査します。次に、どのような素材を使用するか、どの部位から骨を採取するか等を決めます。骨材は自体骨、異体骨、人工骨などがあります。手術では、選ばれた骨材を顎の骨に移植し、固定します。その後、数ヶ月〜1年程度の期間が必要とされることが多く、この間に新しい骨が形成されてインプラントが安定する土台が完成します。

 

骨造成のメリット・デメリットは?

骨造成の最大のメリットは、不足している顎の骨を補い、インプラント治療を可能にする点です。これによって、より自然な見た目と機能を持った人工の歯を得ることができます。デメリットとしては、通常のインプラントよりも難易度が高い手術が必要なため、リスクがあり、また治療費が高額になる可能性があります。さらに、新しい骨が完全に形成されるまでに時間がかかる場合もあります。

 

骨造成の治療を受ける前に知っておくべきことは?

骨造成を検討している場合、最も重要なのは専門の歯科医師に相談することです。骨造成が本当に必要か、他に適用可能な治療法はないかをしっかりと検討する必要があります。また、費用や手術のリスク、治療に要する時間等についても、詳しく医師から説明を受けることが重要です。これらの情報を基に、自分自身で納得のいく治療方法を選ぶことが、最終的な成功につながります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。「総入れ歯に違和感を感じる」「入れ歯の装着時に痛みがある」「食事しづらい」そのようなお悩みをお持ちの方は是非一度、スター歯科クリニックにご相談ください。