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インプラントコラム COLUMN

骨造成(GBR)について

1 骨造成(GBR)とは何か



1-1
骨造成・GBRの定義と目的



骨造成とは、歯を失った部分や顎の骨が痩せてしまった部分に、新しく骨を作る治療です。特に「GBRGuided Bone Regeneration)」は、人工の膜を用いて骨が再生するスペースを守り、その中に人工骨や自家骨を入れて骨の回復を促す方法です。インプラントを安定して埋め込むためには、十分な骨の厚みや高さが不可欠です。骨造成(GBR)は、インプラント治療を成功させるための重要な準備段階となります。




1-2
骨が不足する原因・インプラントが難しいケースとは


顎の骨が足りなくなる主な原因には、歯周病による骨の吸収、抜歯後の長期放置、外傷や感染による骨の欠損、生まれつき骨が薄いといったものがあります。これらの状態では、インプラントをそのまま入れると安定せず、長期的に持たないことが多いです。そのため、まず骨造成を行い、しっかりした土台を整える必要があります。GBRは、こうした骨不足のケースに幅広く対応できる治療法です。




1-3 GBR
と他の骨造成法との違い


骨造成にはいくつか種類があります。GBRは人工膜でスペースを確保して骨を再生させる方法で、比較的多くの部位に適応できます。一方、上顎の奥歯に行うソケットリフトやサイナスリフトは、上顎洞と呼ばれる空洞に骨を増やすための方法です。さらに、骨の幅を広げるスプリットクレスト法などもあります。患者さんの状態によって使い分けられますが、最も一般的で応用範囲が広いのがGBRです。




2
骨造成(GBR)とインプラントの関係



2-1 GBRを併用してインプラントを可能にするケース

骨が不足していると「インプラントは難しい」と診断されることがありますが、GBRを行うことで多くの場合インプラント治療が可能になります。骨がしっかりしていないとインプラントは安定せず、失敗のリスクが高まります。GBRによって骨を作り、十分な支持を得ることで、インプラントを長持ちさせることができます。インプラントを検討している方にとって、GBRは治療の選択肢を広げる大切な方法なのです。




2-2
同時埋入 vs 後日埋入の判断基準


GBRとインプラントを同時に行うか、分けて行うかは骨の不足量で決まります。軽度の不足であればGBRとインプラントを同時に行い、治療期間を短縮できます。しかし骨が大きく足りない場合は、まずGBRで骨を増やし、数ヶ月待ってからインプラントを埋め込む「二回法」が選ばれます。どちらが適切かはCT検査や診断で決まりますので、専門的な判断が重要です。




2-3 GBR
を行わない選択肢


骨造成を行わずにインプラントを入れる方法も存在します。たとえば短いインプラント(ショートインプラント)や、斜めに埋め込む傾斜埋入などです。しかしこれらの方法は適応範囲が限られており、長期的な安定性を考えると骨造成を伴う治療の方が有利です。GBRを行うことでインプラントの成功率が高まり、長持ちする結果につながるため、特に若い世代や長期使用を考える方には推奨されます。




3
骨造成(GBR)の流れと治療期間



3-1 術前検査・診断


骨造成を行う前には、必ずCT撮影を行い顎の骨の高さや厚み、骨質を詳しく調べます。これによりインプラントが可能かどうか、どの程度の骨造成が必要かを判断します。また全身状態の確認も欠かせません。糖尿病や高血圧、服薬歴がある場合は、治癒や感染リスクに影響するため慎重な検討が必要です。正確な診断を行うことで、手術を安全に進め、成功率を高めることができます。




3-2
手術手順


手術は局所麻酔下で行い、必要に応じて静脈内鎮静を併用します。まず歯ぐきを切開して骨を露出させ、そこに人工骨や自家骨を補填します。その上から吸収性の膜を被せ、骨が再生するスペースを確保したうえで縫合して終了です。手術自体は3090分程度で終わることが多く、術後は数日違和感が残る程度です。患者さまの負担を減らすために、痛みに配慮した処置を心がけています。




3-3
手術時間・患者負担の目安


GBRの手術時間はケースによって異なりますが、一般的には1時間前後で終わります。局所麻酔を行うため、手術中の痛みはほとんど感じません。術後は違和感や腫れが出ますが、日常生活には大きな支障はなく、多くの方が翌日から仕事や家事に復帰できます。ただし無理をすると腫れが強く出る可能性があるため、安静を心がけることが大切です。




3-4
骨の成熟期間


GBRで入れた人工骨が自分の骨と置き換わり、しっかり固まるまでには時間がかかります。一般的には46か月程度が目安ですが、年齢や体質、全身状態によって差があります。この間は骨が安定するのを待ち、その後インプラントを埋め込む流れになります。急ぎすぎると失敗につながる可能性があるため、焦らず十分な治癒期間を確保することが重要です。




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骨造成(GBR)における痛み・腫れの経過

4-1 手術中は痛みを感じるか?


GBRは外科手術ですが、局所麻酔や静脈内鎮静を併用することで、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。処置中はリラックスして過ごしていただけるように配慮しており、患者さまからも「思ったより楽だった」という声が多いです。手術への不安をお持ちの方でも、痛みに敏感な方でも安心して受けられるよう、当院では十分な麻酔を行っています。




4-2
術後の痛み


手術後は麻酔が切れると多少の痛みが出てきます。多くの場合は処方された痛み止めでコントロール可能で、23日程度で落 ち着いていきます。痛みのピークは手術当日から翌日といわれていますが、強い痛みが長引くことは少なく、通常は1週間以内に軽快します。無理に我慢せず、痛み止めを正しく服用することで快適に過ごせます。




4-3
術後の腫れ


腫れは術後の自然な反応で、23日後にピークを迎え、その後徐々に引いていきます。1週間ほどで目立たなくなるのが一般的です。腫れを抑えるためには、手術当日は冷却を行い、血流を増やすような激しい運動や入浴、飲酒を控えることが効果的です。腫れが強いと感じても、多くは自然に治まりますので過度に心配する必要はありません。




4-4
個人差と要因


痛みや腫れの出方には個人差があります。処置の範囲が広い場合や体質的に炎症が出やすい方では症状が強くなることもあります。また、喫煙や生活習慣、基礎疾患の有無も回復に影響します。そのため、事前の問診や全身管理が大切です。当院では一人ひとりの状態に合わせて術後のケア方法をご案内し、安心して回復できるようサポートしています。




5
骨造成(GBR)の注意点・リスク


骨造成は成功率の高い治療ですが、外科処置である以上、一定のリスクを伴います。代表的なものに、感染・腫れ・出血・痛みの遷延、人工骨が一部吸収されて予定通りの骨量が確保できない可能性があります。また、膜が露出した場合は再手術が必要になることもあります。喫煙や全身疾患、糖尿病などは治癒を妨げる要因となるため、事前の生活習慣改善や全身管理が不可欠です。患者さまの体質や状態によっては、治療計画を柔軟に変更しながら安全性を優先することが大切です。




6
術後ケアと日常復帰の目安


手術後は腫れや痛みが落ち着くまでの数日間、安静を心がけることが重要です。術後24時間は患部を冷やし、飲酒・喫煙・激しい運動・長時間の入浴は避けてください。抗生物質や痛み止めを指示通り服用することで、感染や不快症状を抑えることができます。仕事や日常生活への復帰は多くの場合23日程度で可能ですが、症状が強い場合は1週間程度かかることもあります。正しいセルフケアと定期的な通院による経過観察を続けることで、治療を安全に成功へ導くことができます。




7
骨造成(GBR)とインプラント治療の関係


インプラント治療は、十分な骨量があって初めて長期的な安定が得られます。骨造成(GBR)は、骨が痩せてしまった部位に新しい骨を再生させ、インプラントを安全に埋入するための土台を作る重要なステップです。特に上顎の奥歯などは骨が薄くなりやすく、GBRやサイナスリフトなどの併用が必要になるケースが少なくありません。骨造成を経て骨の厚みや高さが十分に確保されれば、インプラントは天然歯に近い機能性を発揮できます。当院ではCTによる精密診断と個室での丁寧な手術により、安全性と確実性を両立した治療を行っています。




まとめ



骨造成(GBR)は、骨の量が不足している方でもインプラント治療を可能にする有効な方法です。痛みや腫れ、治療期間など不安要素はありますが、正しい知識と適切なケアで多くのケースが成功しています。治療の前には注意点やリスクについて理解し、安心して臨むことが大切です。スター歯科クリニックでは、女性ドクターによるきめ細やかな説明と痛みに配慮した処置を心がけています。インプラントや骨造成について不安をお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。




最後に


兵庫県内に3医院(垂水院、明石駅前院、西宮北口駅前院)



スター歯科クリニックは、兵庫県内に3つの医院があります。いずれもアクセスの良い立地にあり、地域に根ざした歯科医療を提供しています。お住まいの地域に近い医院で、安心して継続的に通院できる体制が整っていま
す。




安心のインプラント保証制度で長く快適に



スター歯科クリニックでは、インプラント体は一生涯保証、上部構造は5年保証の安心制度をご用意しています。これは「治療後も安心して長く使いたい」という多くの患者様の声にお応えするための取り組みです。
保証の対象となるのは、3~4ヶ月ごとの定期メンテナンスの継続や、噛み合わせに応じたマウスピースの使用、適切なブラッシングによる口腔ケアの実施など、いくつかの術後管理を守っていただける方です。
また、治療前には保証内容を含めた丁寧なご説明の機会を必ず設けておりますので、不明点やご不安があればお気軽にご相談ください。治療後も長く快適にインプラントを使っていただけるよう、万全のサポート体制でお迎えいたします。


「インプラントは不安」「高いのでは?」と感じていらっしゃる方も、まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。スター歯科クリニックでは、ドクターによる丁寧な説明と、最新設備による安全な治療環境を整えてお待ちしております。




スター歯科クリニック明石駅前院
歯科医師 落窪 嶺 執筆